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弁護士リレーブログ

第44回医療問題弁護団・研究会 全国交流集会に参加しました

2023.01.30

第44回医療問題弁護団・研究会全国交流集会が、2022年12月12日にWEB開催されました。全国交流集会は毎年開催され、全国の患者側代理人弁護士が集まり、研究発表や事例報告を行っています。

 

午前中は画像診断に関する研究発表が行われました。過去の判決を分析し、さらなる検査を行わなかった過失、画像の見落しを認めた上で読影医の属性や集団検診といった背景が問題となった例、画像診断上の問題と結果との関係(因果関係)などに整理し、それぞれの問題点について病院側の反論内容と判決の分析報告が行われました。

大阪医療問題研究会でも画像診断が問題となる相談をお受けすることもあり、今後の交渉や裁判でも参考になる内容でした。

 

午後のはじめのテーマは「画像診断報告書の確認を巡る問題の経緯と医療機関の対応について」というテーマで九州大学病院医療安全管理部の後信教授の講演でした。医療安全管理の現場から、他国の仕組みも紹介いただき、比較の観点から日本の状況を知ることができました。何よりも医療安全管理の一般論にとどまらず、大学病院の実情や取組み・課題についても講演いただき、大変勉強になる内容でした。

 

2つ目のテーマは、医療訴訟が萎縮医療を生むとの言説を患者側弁護士はどう考えるべきか、という問題に関する報告でした。

弁護士としての交渉や裁判に至るまでの調査の重要性や、依頼いただいている目の前の患者ご本人やご家族のために弁護士として全力を尽くす必要があることを再確認した報告でした。

 

3つ目のテーマは、訴訟前解決を目指す工夫についての報告でした。できれば訴訟せずに解決したいというのは多くの患者ご本人・ご家族の思いであり、そのために患者側弁護士としてできる工夫に関する経験を共有することができました。

 

今回の全国交流集会は、画像診断・医療安全という点で専門性を深めるとともに、目の前にいる被害を受けた患者のために全力を尽くすという基本に立ち返る内容でした。

 

大阪医療問題研究会内でも毎月事例報告や情報交換し研鑽を積んでいます。医療問題でお悩みがあれば当研究会にお問い合わせください。

 

会員弁護士 K.H

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