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オンライン診療を受ける前に知っておいてほしいこと ―患者さんのためのトラブル回避ポイント―

2025.12.26

スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら診察を受けられるオンライン診療は、とても便利な仕組みです。通院の手間が省けたり、仕事や育児の合間に受診できたりと、多くのメリットがあります。
ただ、医療過誤の相談を受けている立場から見ると、「オンライン診療だったからこそ起きたトラブル」も、少しずつ増えてきています。今回は、患者さん側が知っておいてほしい注意点をお伝えします。

1.オンライン診療には「限界」がある
オンライン診療では、医師は画面越しに患者さんの話を聞き、見える情報をもとに判断します。対面診療のように触診をしたり、細かな体の変化を直接確認したりすることはできません。
そのため、「何となく体調が悪い」「いつもと違う感じがする」といった微妙な変化は、うまく伝わらないことがあります。実際には重い病気が隠れていたのに、軽い症状と判断されてしまう可能性もゼロではありません。
オンライン診療は万能ではない、という前提を持って受診することがとても大切です。

2.症状は「大げさかな?」と思っても全部伝える
患者さんの中には、「こんなことを言ったら大げさかもしれない」「忙しそうだから簡単に済ませよう」と考えてしまう方もいます。しかし、オンライン診療では、患者さんの言葉がほぼ唯一の情報源です。
・いつから症状が出ているのか
・どのくらい強いのか
・普段と違う点はあるか
・少しでも不安に感じていること
こうしたことは、遠慮せずにすべて伝えてください。「画面越しだからこそ、丁寧に説明する」ことが、自分の身を守ることにつながります。

3.「対面診療を勧められなかった」場合は要注意
オンライン診療を受けていると、「このまま様子を見ましょう」と言われることがあります。その際、「本当に対面で診てもらわなくて大丈夫なのか?」と一度立ち止まって考えてみてください。
・症状が改善しない
・むしろ悪化している
・説明に納得できない
こうした場合には、自分から対面診療を希望することも重要です。「オンラインで済ませた方が楽だから」という理由だけで受診を続けると、結果的に治療が遅れてしまうことがあります。

4.記録は必ず残しておく
オンライン診療では、診療内容がデータとして残ることが多いですが、患者さん自身でも記録を残しておくことをおすすめします。
・受診した日時
・医師から言われた内容
・処方された薬
・「様子を見る」と言われた場合、その理由
メモ程度で構いません。後になって「何を言われたのか分からない」「説明があったのか曖昧」という状況になると、トラブルになった際に不利になることがあります。

5.おかしいと感じたら、一人で抱え込まない
オンライン診療の後で、「あの対応は適切だったのだろうか」「もっと早く別の病院に行くべきだったのでは」と不安になることもあるでしょう。その感覚は、決して間違いではありません。
医療過誤にあたるかどうかは、専門的な検討が必要です。早い段階で医療過誤に詳しい弁護士に相談することで、事実関係を整理し、今後どうすべきかを冷静に考えることができます。
オンライン診療は便利な仕組みですが、すべてを任せきりにするのではなく、「自分の体を守る主体は自分自身」という意識を持つことが大切です。正しい知識を持って、上手に活用していきましょう。

会員弁護士H.U

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